美容師または、理容師の資格がなくてはなれません。千円といえども10分で千円。一時間にしたら6000円です。時間に換算すると一般の美容院より高いくらいです。短い時間で最後まで仕上げるのですから、スピードと質をもとめられる職業で、お客さんからのクレームにも対処しなければなりません。
資格
美容師と理容師で資格はちがうのですが、ともに厚生労働省の定める養成期間を卒業後、試験に受かると資格がもらえます。学校は2年制が多く、2年間で2000時間以上の勉強、そのうち美容実習を800時間ほど行います。試験は年2回で、実技と学科がそれぞれあります。
千円カットとは
千円で10分間サービスを行う、低料金、短時間の業態で注目を集めています。
多くのフランチャイズチェーンがあり、QBハウス、カットファクトリー、1000円カットV3、ファミリーカット1000、Sカット、カットはうすひかり、990円カットマックバーバー、カットコムズなど、かなり多くの店舗があります。理容院が多く、美容院も中には存在します。
実際の募集要項
例えば、多くのチェーン店舗がある業界大手のQBハウスの募集要項です。
資格・理美容資格者。月給25万円、45万円（技術者）、パート時給 1000円（技術者）。休日・月6日～10日のシフト制、有給休暇あり。待遇・交通費全額支給・皆勤手当。勤務時間・10時～20時。勤務地・全国各地。備考・サービス残業は一切なし、残業代完全支給。
どうでしょう、募集要項だけみると、悪くはない気がします。月6から10日休みで、残業手当が支給される。月給も25から45万と高収入。他の美容師と比べても、平均年収500万円以下、若い人は200万円台というのも普通な業界の中で、収入もひけをとっておらず、若くして残業ばかりで雑用、休日もとれないのが常態化しているなかでは、ポイントは高いです。
千円カットで働く理由
さきほどの募集要項のように、休みもとれで収入も安定しているというのが大きいです。若い美容師によくある、雑用ばかりで時間をとられ、いつまでもカットさせてもらえない状態が5から6年もつづく、だったら早くカットができる千円カットで働こうというケースが多いのです。勤務地も全国にあるので、地元で働くなど、自分にあったペースで働けるというのが大きいです。評判が悪いのも聞きますが、カット技術も向上しますし、やりがいのある仕事ではないでしょうか。転職するには、千円カットだろうが、一万円カットだろうが同じ資格の持ち主なので、取得しなくてはなりません。